キャリアについて思うこと
最近、キャリアに関する相談を受ける機会が増えました。
もちろん、まだまだ私自身も世の中わからない事だらけ。
とはいえ、少しずつそういう役割になってきたのかもしれません。
私自身の場合、キャリアに対してどんなことを大事にしてきたかな?
を考えてみました。
様々な視点で、大事なことが思いつきすぎて整理が難しいですが、より個人にフォーカスすると次の2つのことかなと思いました。
- 「他人と戦わない」
- 「自分と戦わない」
「他人と戦わない」
は、自分の「好き」や「得意」に目を向けて、自分で決めることが大事とも言い換えられます。
昔は、何となくキャリアのスタンダードや成功モデルってあるような気がしてたものですが、70代〜20代まで沢山の方とお話ししていると、そんなものはないなと思うようになりました。
本当にみなさん、個別的。
仮に職業的な経歴は似ていても、感じていることや、大事にしていることは全く違ったりします。
そもそも何をキャリアの成功とするかが人によって違うのですから、他人と戦うという発想自体が違うよなと。
社会一般的に言われるキャリアの成功モデルを眺め、自ら競争の中に入っていくより、自分で決めて、自分なりの成功と失敗を繰り返しながら常にブラッシュアップしていく方が、大事な気がしています。
「自分と戦わない」
は、わりと最近気づきました。
10年20年と、社会人をしてきた方のお話を聞いていると面白いもので、
一つの業種や職種あるいは企業で、一貫したキャリアを積んできた方は、自分の幅が狭いのではないか、もっとチャレンジすればよかったと悩んでいたり、
一方、様々な領域を経験されてきた方は、キャリアがきれいに積み重ならないことに悩み、もっと専門性を深めればよかったと思われていたりします。
つまり、自分が歩まなかった方のキャリアと戦っているということです。
私の場合、高校時代に大きな転機があり、当時の社会一般的なキャリアを進みませんでした。それがきっかけで「他人と戦わない」という発想が強くなったと思いますが、一方で、それ以降ずっと自分と戦ってきたフシもあるように思います。
一般的なキャリアに進んでいたら、自分はどうなっていたのだろう?
こんなことも、あんなこともできたかもしれない。
だから、それに負けない自分でいようと行動する。
そんな感じでしょうか。
しかし、ある時気づきました。
そこに負けないようにということは、それだけ気になっていて、ちょっとそうしてみたかった自分もいるってことだよねと。
だったら、そこを打ち消すように頑張る(戦う)んじゃなくて、その気持ちもしっかり認めて、行動した方が健康的なんじゃないかなと。
だってそれも自分なのだから。
戦い続けることは、どこか疲弊するし、常に足りない気がしてしまうと思うんですよね。
自分がキャリアで選んできた道も、選んでこなかった道も 両方を否定的に捉えず、肯定的に認めることで、上手く言えないのですが協調(統合)が起こる気がしています。
私は、この感覚が年数を経るたびにどんどん増えて、それによって新たな世界が見えてきて、これがキャリアを重ねる面白さなのでは?と最近思い始めています。
文章の方向もよく分からなくなってきましたが、
他人とも自分とも戦う必要はなく、今までを認め、そして今を見つめ、自分にとっての望ましい未来の姿に進んでいくのが大事なのではないかと思った次第です。
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