聴いて応援する力

コーチング, マネジメント, 日々の気づき

仕事柄、人と対話する機会が多いのですが、この1・2ヶ月間は特に多く、100人近くの方と対話したように思います。

仕事やプライベートでの課題・問題について対話をするのですが、沢山の話を聴く中で、私の中にキーワードが浮かび上がって来ました。【聴いて応援する力】です。

聴くことは応援になる

リモートワークになって通勤時間が無くなったり、自由になる時間が増えた方も多いようです。一方、自分の話をする機会が激減し、どうも状態がよくないという話も耳にするようになりました。

また、そういう方に限らず、普段たくさんの人と話をしている方でも、自分のことについてじっくり集中して話を聴いてもらうという機会は少ないように思います。
やはり、聴いてもらうというよりは、目の前の仕事や日々の出来事のディスカッションになりますよね。

そんな中、対話を通して多くの方がおっしゃったのは、「聴いてもらうっていいですね。」でした。確かにただじっくりと聴いているだけです(笑)。

でもそんな感想から改めて感じたのは、自分が安心して話をでき、それをじっくりと聴いてくれる人がいる。これだけで本当に人は勇気づけられるのだなということでした。自分の事をわかってくれる人がいる。それが活力となるのです。

皆さんと対話していて私自身も思い出しました。自分ががむしゃらに結構ギリギリのところで頑張っている時って、アドバイスや叱咤激励が入る隙間ってあまりなく、ただ聴いてもらうことでホッとして、不思議とスッキリして次のやる事が見えてきたりしたんですよね。それでまた頑張れたり。

応援というと、「がんばれ!」と激励するイメージが強いかもしれませんが、聴くこともまた応援になるという事を強く感じます。

聴いて応援は人のためならず

では、聴いて応援している側はどうなのでしょう。

まず「応援」です。そもそも、なぜ人は人を応援するのでしょうか?

私は、応援することは人間の一つの本質的な欲求なのではないかと思っています。人間は誰か(何か)を応援することで、社会への貢献感を感じられるのではないかなと思ったりします。

そして「聴く」です。

実は人の話をしっかり聴くには、自分の状態が整っている必要があります。例えば直前に何か感情的になることがあったとして、その状態のまま対話に入っても全く話は聴けないんですよね。

自分自身が、相手の事を想える、且つ非常にフラットな状態になっている必要があります。私も常にそんな状態にはいられませんからw、聴く前には改めて意識して自分を聴く状態に整えます。

実は、これがとても高い効用をもたらしていると思うのです。
つまり、人の話を聴こうとすることによって自分を整えられるのです。相手の話を聴くことで自分がよくなる。こんないい事ないですよね。

聴くことで、自分自身の状態も整い、そして相手の状態もよくなるプラスのループが回っていくように思います。

【聴いて応援する力】ってすごいなぁ。

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