リーダーコーチング Interview

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押久保 剛さん 出版社:メディア部門 部長/統括編集長 

【インタビュー】対話を繰り返すことで見えてくる世界がある

お話をお聞きしたのは押久保 剛(おしくぼ たけし)さんです。
押久保さんは出版社でメディア部門 部長/統括編集長をされています。

組織が拡大・成長していく過程で、リーダーとしての役割も大きく変わってきた。そんなタイミングでのコーチングとなりました。
リーダーコーチングをどのように活用いただいたのかお聞きしました。

クライアント:押久保 剛さん

 

聞き手:本田 祐介

 

押久保さん、
本日はよろしくお願いします。

 

 

クライアント:押久保 剛さん

よろしくお願いします。

 

 

 

[本田]
まずは今のお仕事内容を簡単に教えていただいてもよいでしょうか。

[押久保さん]
出版社に勤めています。私が所属するメディア部門には、独自ドメインで運営する11のデジタルメディアがあるのですが、そこを取りまとめる部長/統括編集長をやらせていただいております。各メディアにはそれぞれ編集長がいて、それぞれの担当メディアを担っていただいてますが、組織が大きくなってきたことで、新たな課題も出ていました。肩書的には偉そうですが、主役は現場で私は現場が正しい方向に進んでいるかを見極め、支援する役割という意識です。もちろん、他部門との調整だったり、時にはトラブル対応だったり、何でもしていますね。なんでも屋です(笑)。

[本田]
なるほど。もともとは編集長だったんですよね。
そこからどんどん役割の範囲が広がってきたと。

[押久保さん]
そうです。
会社から機会をいただいて、一つのカテゴリーを見るところから、全体を見る立場になりました。
それに伴い社内全体の課題に取り組んだり、あるいは組織の中で人材をどう育成・支援し、機会を提供していくのかなど、仕事の比重が変化していきました。現場監督的な役割の編集長から、もう一段上の視点を求められるようになったというか。

[本田]
そんな中、リーダーコーチングをすることになったのですが、リーダーコーチングあるいは、コーチングに対するイメージってどんなものがありましたか?

[押久保さん]
まずコーチングについてですが、管理職研修を受けた際に、ティーチングとコーチングの違いの話を聞きました。ティーチングは”指導”、コーチングは”伴走”といったような意味合いだったと思いますが、主体は相手にあり、その人がどちらの方向に進んで行けばいいのかを、伴走し支援していくスタンスと理解しました。そんな方法があるのか『なるほどなぁ』と思ったのを覚えています。

リーダーコーチングについては、そういったものがあるのかという感じでしたね(笑)。
ただ、リーダーとしての役割をしている方々は、行きたい方向が結構はっきりしているでしょうから、その上で課題に対して寄り添ってくれたりアドバイスをくれたりするイメージでした。

[本田]
リーダーコーチングを始めるにあたって、期待ないしは不安などはありましたか?

[押久保さん]
色々な課題がある中で、それをちょっと本田さんに相談した時に、図などを使って話しをまとめてくれて、『そうそう自分が考えていることってこういうことなんだよな』と自分の中で整理できてこれはいいなと。あと、これから様々なことに取り組んでいく中で『自分がやろうしていることは正しいのだろうか』という時に、外部の目線からアドバイスをもらえるのが良さそうだなと思いました。

[本田]
今回は、1ヶ月に1度、1回につき2時間の頻度で行いました。非常にお忙しい身だと思いますが、そこについてはいかがでしたか?

[押久保さん]
今回SNSでのやりとりも併用していただき、軽めの課題についてはSNSでサクッと、少し複雑な課題については対面で行ってもらいました。複雑なものは、そもそも自分の中でも整理ができていないので、対話しながら整理して、それをまた考えて実行して、という流れで、1ヶ月というのはちょうど良かった気がします。

[本田]
ありがとうございます。良かったです。
実際のコーチングの場面で、印象に残ったやりとりなどはありますか?

[押久保さん]
個々が持っているエンジンが違うという対話が印象に残っています。
皆それぞれに課題にぶつかるわけですが、そこへの向き合い方や乗り越え方が人によって違うというのは、目が覚める思いがしました。

あとは、現場で起こっている事象について話したとき、自分ではハードな決断をしているように感じていたのですが、違う視点を提供してもらいました。自分がやっていた事って、ハードランディングに見えて、実は時間軸を伸ばすとソフトランディングとも捉えることができるんだと感じた場面があり、違う視点の重要さが印象に残っています。

もう一つは、自分が考えていることが、『どうなんだろう?こっちの方向でいいのかな?』というときに、外部の知見をもらえるのも良かったですね。

[本田]
違う視点が提供されるというのは、1人では難しくて対話ならではですよね。
あとは、コーチング的な要素とともにコンサルティング的な要素も良かったのでしょうか?

[押久保さん]
とても良かったです。
自分で調べて、自分で解釈して、自分で実行してと全部なってくると、わけが分からなくなってきますし、調べるにも時間が中々取れないので、知識提供や率直なアドバイスもありがたかったです。

[本田]
上記のお話とも少し重なるかもしれませんが、コーチングがこんな場面で役に立ったなどがあったら教えてください。

[押久保さん]
これは役職が上がらないと理解しづらい感覚だと思いますが、役職が上がれば上がるほど、孤独になり相談できる人が少なくなってくると思います。そんな中、時には愚痴を言えたり(笑)、壁打ち相手になってもらったり、率直に意見をもらえたりと、意思決定にあたり相談相手がいるというのがとても大きかったです。

あとは、本田さんの失敗談なども聞けて、逆に勇気をもらえたというか(笑)。今の役割としてちゃんと成果を出しつつ、組織が持続的に成長しいくことが大事だと思っています。そのためには止まるのではなく変化を起こしていく必要がありますが、どうしても現場と多少のハレーションも起きてしまいます。そんな時本田さんの失敗の話を聞いてまだまだ良い方だなと安心しました(笑)。

[本田]
ありがとうございます(笑)。
ご自身について質問したいのですが、コーチングをする前とした後で変化などはありましたか?

[押久保さん]
そうですね。自分が思っていることについてフィードバックをもらえるので、もう一度自分に問い直したり、内省する機会が増えました。
変わるというのとは、少し違うかもしれませんが、物事をより深く考えるきっかけになりました。同じことを違う角度から、何度も何度も考える感覚というか。

[本田]
そうですよね。忙しいとどうしても目の前のことに意識が行きますから、内省する時間が増えるというのは貴重ですよね。
最後になりますが、実際コーチングを受けてみて、『こんな人にコーチングをお勧めしたい』などありますか?

[押久保さん]
モヤモヤしている人ですかね(笑)。
自分の中でもやもやさせておくのではなく、外に出すことで色々気づきが出て考えが深まったり、意思決定も変わってきますから。
一方で誰に相談するかっていうのも大事ですよね。自分と目線が合っている人というのも重要だと思います。
あとは、自分の中でこうしたいというのがある人がいいと思います。もちろん整理されている必要はないのですが、こうしてみたい・ああしてみたいというWILLがある人は、そのWILLを実現するために一歩踏み出すきっかけになるのではないでしょうか。

[本田]
今回は貴重なお話をありがとうございました。

[押久保さん]
こちらこそありがとうございました。

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